わずか900円!タイでTrueMoveのデータ通信7日間使い放題プランをSIMフリーiPhone 5sで使うの巻
August 13, 2014
夏休みにタイに行ってきました。iPhone 4SとiOS5,iOS6の組み合わせでTrueMoveのプリペイドSIMを使う方法は過去に何度か記事にしましたが、iPhone 5sとiOS7の組み合わせでの使用レポートは今回が初めてです。キャリアは今回もTrueMoveを選択。これまでは有効期間1ヶ月間で1GBのデータ通信が可能なインターネットプランに加入することが多かったけれど、今回は滞在がわずか5日間だったので、旅行者向けの7日間使い放題のパッケージを試してみることに。パッケージ概要は以下の通り。
有効期間:7日間
データ通信:無制限(ただし使用量が1GBを超えると128kbpsへ速度制限)
通話・SMS:100バーツぶん
料金:299バーツ(約900円)
このパッケージは7日間使い放題でデータ通信を行うことができますが、最大42Mbpsの高速通信ができるのは1GBまでで、1GBを超えると128kbpsに速度制限されてしまいます。100バーツぶんの通話やSMSも可能で支払総額は299バーツ(約900円)。これにはSIM本体の料金も含まれています。日本のキャリアの1日2,980円の海外パケホーダイとはコストパフォーマンスは比較にならないレベル。
スワンナプームの到着フロアの右の方にTrue Moveのショップがあります。
このパッケージは大々的に宣伝されているので、たとえタイ語や英語ができなくても、指差して携帯を渡せばSIMのアクティベーション、データ通信プランの申し込みなど店員さんがすべてやってくれます。所要時間は数分程度。
自分の使い方だと1日30~50MB程度なので7日間で1GBもあれば充分ですが、動画を見たりテザリングを多用する場合は1GBでは足りないので、他のプランの方がいいです。Priceの項目が支払総額。
iPhoneの場合はAPNの設定は不要。他端末で手動での設定が必要な場合は以下のAPNを利用します。
APN:internet
ユーザー名:true
パスワード:true
もともとTrue Moveの3Gは850MHz帯での運用でしたが、昨年より2100MHz帯も加わり、対応地域では体感できるほど速度が向上していて、パケ詰まりが発生するシーンもずいぶん減りました。平均速度は5~10Mbps程度。
サイアム周辺など、人が多いエリアは相変わらず。
5日間のデータ通信の使用量は515MBでした。とは言っても、インターネットのスピード計測に244MBも使っています(笑) それから、アプリのダウンロードやアップデートに55MBほど。なので、SNSをチェックしたり、Googleマップを確認したり、LINEでやり取りをしたり、調べ物をしたり...という普通の使い方は5日間で約216MB。1日あたり約43MB。以前(iOS5やiOS6の頃)と同じ使い方ながら、使用量が少し増えた印象です。夏休みということでFacebookやTwitterに写真を投稿する人が多いせいかもしれません。
iPhoneの場合、モバイルデータ通信の使用量、各アプリの使用量のおおよその目安は、設定>モバイルデータ通信と進むと確認することができます。
データ通信の正確な残量を知りたいときは*900#へ発信してキャリアに問い合わせます。
すると、詳細がSMSで送られてきます。
一番下の395.43MBというのがこれまでに使用済みの容量で、残り600MBほど高速通信が可能ということになります。
スワンナプームのショップで購入すると、こうした各種コマンドをパッケージに貼ってくれます。
#123#:SIMの残高、有効期限確認
*900#:データ通信(インターネット)の残量確認
*833#:自分の番号確認
*123*xxxxxxxxxxxxxx#:トップアップ(xxx...部分は12桁のPIN)
余談ながら、TrueMoveが好きな理由は、過去にTrueMove、Dtac、AIS、TOT系MVNO(i-Kool, i-mobile)の3Gを試用し比較した結果、TrueMoveの結果が一番良かったからです。2位は僅差でDtac。AISはお話になりませんでした。TOT系は高速ながら、ホテルやデパートや地下に入るとすぐに圏外になるため厳しい。昨年よりTrueMove、Dtac、AISも2100MHz帯での3Gの運用を始めたので、各社の状況は多少改善しているかもしれません。
各社の3G使用帯域は以下の通りで、たとえ端末がSIMフリーであっても、周波数が合っていないと使えません。TrueMoveの3Gを利用するには850MHzや2100MHzに対応したSIMフリー端末が必要です。今回使用したアメリカSprint版SIMフリーiPhone 5sは850MHz, 900MHz, 2100MHzに対応していて、どのキャリアの3Gも利用可能。アメリカSprint版SIMフリーiPhone 5sは日本版SIMフリーiPhone 5sと同じモデル(A1453)なので、日本版SIMフリーiPhone 5sでも同様に利用できます。5cや4S以前のSIMフリー端末も同様。
TrueMove:850MHz, 2100MHz
Dtac:850MHz, 2100MHz
AIS:900MHz, 2100MHz
TOT系MVNO:2100MHz
3G編は以上で終了です。
プリペイドSIMで4G LTEは利用できるのか!?
昨年、TrueMoveは他社に先駆けて2100MHz帯(Band 1)でのLTEサービスをスタートさせました。スワンナプームのショップで「LTEは使える?」と聞いたところ「使えない」との返事。あとになって、今回のSIM(3G TOURIST INTER SIM)ではLTEは使えないものの、LTEに対応したSIMを購入して、LTEに対応したインターネットプランへ加入すればLTEが使えるのではないかと思い、MBKへ寄ったついでにTrueのショップで聞いてみました。
英語ができるスタッフ、技術的なことに詳しいスタッフをたらい回しにされ、最終的に、LTEに対応したSIMに交換してくれ、パソコンを使って旧SIMから新SIMへ情報の引き継ぎを行ってくれ、番号やプランはそのままにLTEが使えるようになりました。しかも無料で。
早速MBKのスタバで計測したらこの通り。あちこちで使ってみた結果、最速24Mbps、平均15Mbps程度でした。
帰国後に情報収集していると、同じ3G TOURIST INTER SIMのままLTEを利用されている方もいて、今回なぜSIMの交換が必要だったのか、帰国してから謎が深まってしまいました。しかも訪れたのはおそらくこの方と同じショップ。
とはいえ、プリペイドSIMでも4G LTEが使えるという確認はできました。未アクティーベートのSIMのストックがあるので、次回これらのSIMを使って、iNetやiSmartのインターネットプランに加入して4G LTEが使えるか実験してみたい。
海外滞在中の日本の携帯宛の着信について
今回タイで使用したSIMフリーiPhone 5sは、日本にいるときはドコモのXi契約のSIMを入れて使っています。海外ではドコモのSIMを抜いて各国のSIMに入れ替えるので、ドコモ宛の着信を受けることができません。
対策として、以下のような手段があります。
1. ドコモSIMを入れる着信専用の端末を用意する(昔使っていた古い端末で代用可)
2. ドコモ宛の着信をSMARTalk等050の番号に転送して、海外SIMを入れたiPhone 5sで着信する
それぞれメリット・デメリットあり、これまでは1で対応していましたが、呼び出し音で海外にいることがバレてしまったり、長電話するとローミング料金が高額になるので、昨年から2で対応するように変えました。1台ですべて完結するのはやはり便利だし、着信料金(090→050への転送料金)も海外からの発信料金も、海外ローミングと比較すると遥かに経済的です。
IP電話は050plusやSMARTalkなど色々ありますが、この2つの比較では、050plusは常にアプリを立ち上げておかないと着信できないためバッテリー消費が激しく、月額料金がかかるというデメリットがあります。一方、SMARTalkは着信に気づきにくく、050plusよりも音声が遅延するというデメリットがあります。海外滞在中の転送用という用途に限れば、個人的にはSMARTalkの方がお勧めです。