カンボジアでSmartのTraveller SIMをSIMフリーiPhone 5sで使う方法
August 19, 2014
2012年12月のハーフマラソン以来、1年8ヶ月ぶりにカンボジアへ行ってきました。前回はMobitelのプリペイドSIMを使いましたが、今回はブログネタのためにSmartを選択。今年カンボジアで初めてLTEサービスを開始(提供エリアはプノンペンの極一部)し、勢いを感じたのが選考理由。空港のブースも他より広めです。
シェムリアップ空港の税関を抜けると、ずらりとキャリアのショップが並んでいます。
左からMetfone, Smart, Beeline, qb, Cellcardで、今回利用したSmartは左から2番目。
Smartの3Gプランは以下の通り。有効期限はいずれも30日。
1GB:3ドル
2.5GB:5ドル
5GB:10ドル
10GB:15ドル
20GB:25ドル
今回は5日間の滞在で1GBもあれば充分なので、5ドルトップアップして1GBのプランに加入して残り2ドルを通話やSMSで使うつもりでしたが、旅行者向けのお得なTraveller SIMを発見したのでそちらを選択。料金体系は無料と5ドルの2種類があり、今回は5ドルの方を選択。概要は以下の通り。
料金:5ドル
残高:5ドル
有効期間:40日間
無料データ通信:1.5GB
無料通話:10分
無料SMS:10通
ちょっとわかりにくいですが、5ドル払ってTraveller SIMをゲットすると残高は5ドル。つまりSIM自体は無料。それに10分間の無料通話、10通の無料SMS、1.5GBの無料データ通信(2G/3G/4G LTE)がおまけとして付いてきます。カンボジアではこうしたトップアップボーナスの類いが多い。
データ通信の1.5GBを使い切っても、通話やSMSをあまり利用しなければ5ドル近い残高があるので、1GB(3ドル)のプランに加入することができ、合計2.5GB利用できるということになります。破格のプライス。ほとんどの利用者が、おまけぶんを使い切ることさえ難しいでしょう。実際に利用してみたところ、通話やSMSはおまけより先に残高から引かれているようでした。なお、テザリングも可。
このSIMは空港のブースで大々的に宣伝されています。
nano SIMへのカット、各種設定は店員さんがすべてやってくれます。所要数分。
APNは要設定。
APN:smart
ユーザー名:(空欄)
パスワード:(空欄)
各種残高を調べるには *888# へ発信。
最終日のフライト直前にSIMの残高を確認したら4.55999ドルでした。5日間の滞在でMobitelユーザーとの通話が5回、SMSのやり取りが15回ほど。それで約0.44ドルということになります。安すぎです。
実際の使用感は...
シェムリアップ中心部での計測結果は概ね以下の通り。日中は0.1Mbps〜0.5Mbps前後で、レイテンシも極めて不安定で、まったく使い物になりませんでした。夜間、調子いいときで2Mbps〜4Mbps程度。コンポントムでは日中でも安定して2Mbps程度でていて比較的快適に利用できました。また、プノンペンでも快適との記事も見かけるので、シェムリアップではまだ3G網が充分整備されていないのだと思われます。シェムリアップではSmartよりもMobitel(Cellcard)の方がお勧めです。次回はMetfoneを試してみたい。
回線が安定していないととくにGoogleマップを見るのがストレスで、結局、Maps With Me(オフラインマップ)ばかりを使っていました。事前に国ごとにデータをダウンロードしておく必要があるものの、GPSと連動して動くため、インターネット環境がなくても現在地を確認することができる便利なアプリです。地図自体の情報は少し古いものの、ATMやトイレの場所など便利な情報も(国によって異なります)。念のためにとカンボジアの地図もダウンロードしておいて大正解でした。