F1シンガポールグランプリ観戦記(2008年9月)
December 15, 2009
2008年9月、F1シンガポールグランプリ観戦の旅。大好きな市街地コースで、かつ、初のナイトレースということで、もうこれは見に行かずにはいられなかった。マレーシア、モナコに続いて都合3度目の海外でのF1観戦。
航空券、ホテル、観戦チケットはそれぞれ自分で手配しました。航空券はJALの直行便でサーチャージや税金込みで85,300円、ホテルは市内中心部に4泊で約70,000円、F1のチケットはPadangの3日券で約47,000円。いずれも当時のレートで合計は約20万円。
ホテルは"Golden Landmark-A Far East Hotel"というところで、空港からタクシーで約25分、サーキットからは徒歩で約20分(地下鉄で1駅)の距離。調べたかぎり、当時主流だった観戦ツアーは隣国マレーシアのジョホールバルに宿泊するプランがほとんどで、聞くところによると「散々だった」らしい。距離的にさほど遠くないとはいえ、3日間朝夕に渋滞のなかホテルとサーキットを往復するわけだから、そりゃ疲れますわな。多少値が張ってもホテルはサーキットに近ければ近いだけよいかなと。昼間はぷらぷら観光して、ホテルで少し休んで(涼んで)夕方からサーキットへ出掛けるのはすこぶる快適でした。グランプリ期間中の各ホテルのボッタクリ価格には呆れますが...。
というわけで、いざサーキットへ。席は前述の通りパダンというエリア。ターン9を抜けてスピードに乗ってきたところでターン10(シケイン)へ飛び込んで行く箇所です。事前に予想していたオーバーテイクが起こりそうな場所はターン5の立ち上がり、ターン7、ターン10、ターン15で、特にターン7はアツいだろうと。パダンはその直後のエリアだから、ターン7から引きずる攻防が楽しめるのではと期待。まぁ、正解といえば正解でしたが、オーバーテイクが発生したのは残念ながらターン7ばかりでした(笑)
パダンの裏手には芝生が広がっていて、その脇にはずらりと屋台が連なっています。食事をしたり寝転がったり、各自思い思いに過ごしていて、田舎の夏祭やフジロックみたいな自由な雰囲気でよかった。
もはやサーキットでのF1観戦には欠かせない存在となったカンガルーTV。モニターに映っている映像以外にも、各マシンのオンボード映像、ラップタイム、セクター毎のタイム等、色んなデータを確認できます。F1初開催のシンガポリアンにはめずらしかったようで「それはなんだ」と何度も話しかけられ、真顔で「君はどこのチームのメカニックだい」と尋ねられたことも(笑)
そして、元ワールドチャンピオンの華麗なる勝利に湧くサーキット。数年越しの復活、そしてあの予選からの復活。観客はみな金曜の見事なラップを見ているので、とにかく湧いた。「あのクラッシュ」が故意だったかどうかなど、いまとなっては気にならない。アロンソは速かった。
レース後は、モナコ同様コースが開放されました。以下の3枚の写真は、翌年改修されることになったシケイン、ライコネンの事故現場、そしてアンダーソンブリッジ。
2008年の"Motorsport Facility of The Year"を獲得するなど、世界中から数多くの賛辞を集めたシンガポールグランプリ。実際、とても初開催とは思えないほどオーガナイズされていたし、シンガポールほど観客から「楽しんでる」オーラが伝わってきたレースはない。みんな笑顔だった。空港や街もよく整備されていて、好印象のシンガポール。