台湾旅行記(2009年10月)

December 13, 2009

2009年10月、4泊5日の気ままなアラサー独身貴族3人旅。今回は2人が東京から、1人が北海道からの参加で、うち1人が1日早く帰国するということで、ツアーを利用するわけにはいかず、航空券とホテルをそれぞれ別に手配。おかげで遠慮なくマイルを使って航空券が取れたので、個人的には嬉しい展開でした。

行きのフライトはJAL 645便。機体はボーイング767-300で、シートは初体験となるスカイラックス。所謂フラットにならないシートで、欧州線等のシェルフラットシートと比べると遥かに見劣りするけれど、シートピッチは充分広いので、近距離アジア線はこれで無問題。席の質感は国内線のクラスJに近いかな。でもまぁ、食事が案外普通でそもそもフライト時間も短いから、次から近距離アジア線はエコノミーで良さげ。

成田を離陸後、わずか3時間ちょっとで台北に到着。空港から台北中心部に位置するホテルまではタクシーで40分ほど。今回宿泊したのは「柔美商旅 (Beauty Hotels - Roumei)」というホテル。決め手は各予約サイトでの高評価で、値段も1泊8,000円程度とリーズナブル。MRTの最寄駅から徒歩15分という点を唯一懸念したものの、台北市内ではタクシーを乗り回してMRTには一度も乗らなかったので、杞憂に終わりました。台北のホテル選びは、駅近よりも単純に質や値段で選ぶが吉。

部屋の特徴をざっくりまとめると、広くて清潔で天井は高く、ベッドはキングサイズ、トイレはTOTOのウォッシュレット、テレビは37インチの液晶、そして浴室には独立したシャワーブースがあって、ジャグジー付きの深めのバスタブにはテレビも付いているなど、納得のコストパフォーマンス。一点気になったのは、バスタブのテレビは客室のテレビとは異なりデフォルトでAVが映るので、小さいお子さんがいるなど家族利用の方は、映らないよう事前にホテル側に頼んでおいた方がいいかなと。

それから、比較的新しいホテルなので、やはりホテルの名前を伝えただけでは場所が分からないタクシードライバーが結構いました。念のためにと用意しておいた、ホテルの名前と住所を漢字で記したメモ紙が大活躍。

チェックインした後、すぐさま足つぼマッサージに出掛けて絶叫し、札幌からの友人の到着を待って「鼎泰豊(ディンタイフォン)」本店へ。世界10大レストランに選ばれたわりには庶民的な雰囲気だけど、味は確かで、ここの小龍包や餃子類は感動するほどの絶品。醤油1&酢3の配合で混ぜ合わせたタレにつけ、レンゲにのせ、細切りの生姜と共にいただきます。食後にもう一度マッサージに出掛け、1日目は終了。


【2日目】
いきなり寝坊した2日目、まずは台湾が誇る故宮博物院へ。展示されていない所蔵品も含めると全部見るには8年かかるそうですが、我々は8分で閲覧完了して次の目的地へ。観光はもう充分だろうってことで、向かった先はボーリング場。この後の昼食代や、今夜のマッサージ代を賭けての壮絶な闘いの幕開けです。なぜかペアルック風の友人ふたり...。

ボーリングのあとは「好記担仔麺」というお店にて昼食。このお店は、店頭に並ぶ食材を選んで料理してもらうというスタイルです。味は概ね可もなく不可もなくといった感じで、期待していた担仔麺(タンツーメン)もイマイチ。東国原氏や王建民(メジャーリーガー)の色褪せた写真が飾ってありました。

食後は台北駅から電車に揺られて九份へ。時刻表を見て、窓口で「自強行きに乗りたい」と言ってもなかなか通じなくて、おかしいなぁと思っていたら、自強は行き先ではなく特急という意味でした。残念。(パソコンによっては份の漢字が出ないかも。九イ分【にんべんに分】です。)

九份では「九份茶坊」というお店にてお茶を満喫。店内は、どの角度を見渡しても絵になる素敵空間で、シュンシュンと湯気を立てている急須を見ているだけでも和む。ここでいただいたお茶は、小龍包に続いて台湾で2度目の絶品でした。お茶に疎い男子3人が揃って感動するほどなんだから、間違いないです。せっかくなので数種飲み比べてみたら、お茶が取れる山(標高)によって味が違って、個人的には梨山烏龍茶と阿利山烏龍茶が好きだったな。高いお茶は本当に高くて、お茶っ葉150gで約5,000円なんて品も。

お茶請けに数種頼んだなかで一番だったのはこの茶梅。お茶で梅を煮込んでいるらしく、とても梅とは思えないほど甘い。

茶房を出ると日も沈んでいて、提灯が灯る町並みは風情がありました。九份の街並みは「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも言われているそうです。台北に戻ってマッサージに出掛けて2日目も終了。充実の2日目。


【3日目】
またもや寝坊してしまった3日目は台北市内をまったり観光し、昼食は「度小月」というお店にて前日イマイチだった担仔麺(タンツーメン)のリベンジ。トッピングに卵。具材はシンプルながら、肉味噌とニンニクのおかげで見た目以上に味がしっかりしていて、スルスルと箸が進みます。大満足。つけあわせに頼んだ龍髭菜という緑が鮮やかな野菜も、えぐ味がなく、日本のお浸しみたいでおいしかった。

昼食を満喫した後は、趣向を変えてアロマオイルのエステ体験(全身&フェイシャル)。カボチャパンツみたいなスケスケのパンツを履かされた半裸のアラサー男子3人が、オイルまみれで「あっ」とか「うっ」とか悶える様はなかなかに風情がありました。結構際どいところも陵辱的に刺激されるので、敏感な方はご用心。

エステでプチセレブ体験をした後は「高雄五福鮮蝦扁食」という古めかしいお店で夕食。茹でたタケノコや炒めた青菜を突きつつワンタンを待っていると、頼んだ2品が順次到着。ラー油たっぷりの香辣紅湯扁食と、あっさり目の鮮蝦扁食湯。鮮蝦扁食湯はあっさりというより拍子抜けするほど味が薄いので、テーブルの薬味で味を整えた方がいい。おすすめは断然、香辣紅湯扁食。鮮蝦扁食湯は少し残して、〆に魯肉飯(ルーローファン)といって、煮込んだそぼろ風の豚肉がのったご飯を注文。

台湾にはこういうこじんまりとしたお店が随所にあって、ちょっと小腹が空けばすぐさま食にありつけます。魯肉飯は100円くらいで、ワンタン系は中身(エビ、肉、野菜)に応じて150〜250円くらいです。


【4日目】
4日目は免税店で買物をするなどまったり過ごして、夕食は「川鍋」というお店で火鍋を。薬味たっぷりのスープは左から麻辣と白湯で、炭火で具材を煮込みます。これはリピート確実の大満足の一品。それから、メニューにはない紹興酒の有無を尋ねたら、なんと酒屋にデリバリーを頼んでくれた。その後、やはりマッサージに行って4日目も終了。


【総括】
台湾滞在中、英語が通じなくて特にタクシーでは意思疎通に苦労したけれど、筆談にて、漢字という共通のツールを活用して乗り切るシーンが何度もありました。あらかじめ行き先の名前と住所を漢字で書いたメモ紙を用意しておくと台湾の観光はスムーズにいくでしょう。逆に我々目線で、中国語がまったく話せなくても、漢字の羅列を見ているとなんとなくその意味が理解できるのは不思議な感覚で、台湾滞在中から「我熱烈大便実施中」のような疑似中国語が大流行。

というわけで、台湾旅行記もこれにてお終い。台湾はさくっと行けちゃう距離なので、また行きたいな。大満足の5日間。

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