ミャンマー旅行記(バガン編)
October 31, 2012
ポッパ山の観光を終えてバガンへ戻り、ホテルにチェックインしたのは正午過ぎ。火照った体を冷やすためにクーラーとファンを全開にするも、部屋のなかの空気、壁、床、ベッド、家具、すべてが熱をもっていてしばらく効きそうにない。ならばと水シャワーを浴びるも、水道管や貯蔵タンクが熱をもっているのか水がぬるい。学生時代に安いゲストハウスに泊まってお湯が出なくて困ったことはあったが、冷たい水が出なくて困ったのはこれが初めてだ。バガンは暑かった。
早々に水シャワーをあきらめ、水着に着替えて部屋の目の前のプールに飛び込んだ。ホテルの名はバガンプリンセスホテル。1泊47ドル。部屋にはジャグジーも付いているし、ホテルの質としては申し分ない。
バガン観光1日目
1時間ほどホテルで休んで、バガンの遺跡巡りを開始。馬車を半日チャーターして料金は1,000円くらい。ティーローミンロー寺院、アーナンダ寺院、スラマニ寺院、ダマヤンジー寺院をまわってもらい、最後にシュエサンドーパヤーで夕日を見て終わりという計画。おまかせでまわってもらうと10も20も連れ回されてわけがわからなくなると聞くので、事前にこの5つをピックアップしておいた。
まずはティーローミンロー寺院へ。馬車に乗ってパカパカと鳴る軽快な蹄の音を聞きながら寺院巡りをしていると、いにしえの時代にタイムスリップしたような錯覚に陥る。
寺院内を歩いていると流暢な英語を話す少女が寄ってきて「いい写真が撮れる場所があるよ」と寺院裏手の建物へと連れて行ってくれた。2階へ上がると、壮大で美しいティーローミンロー寺院の全景を見ることができた。てっきりチップを要求されたり絵葉書を買わされるのかと思っていたら「あそこでお土産屋をやってるからあとで寄ってね」と控えめに営業をして彼女は去っていった。
次に訪れたのはアーナンダ寺院。ここも美しい。タイやカンボジアとは違ってミャンマーの仏像は冴えない表情のものが多いんだが、寺院は総じて美しい。
アーナンダ寺院で絵葉書を売る美少女。バガンではこの子が一番美人でお洒落だった。名はイェイェン。16歳。
次はスラマニ寺院。
ここのフレスコ画は保存状態がよく、美しい。
格子さえもが美しかった。
次はダマヤンジー寺院。建設が途中で中断されたためピラミッドのような外観になっていて、バガンの中ではユニークな存在。ここで出会った2人組の少女とずいぶん話し込んでしまい、写真や動画をたくさん撮らせてもらったから、お礼に絵葉書や小物入れを購入。2人とも17歳。
最後にシュエサンドーパヤーへ。西日に照らされて輝くバゴタは美しい。
残念ながらきれいな夕日は拝めなかったが、夕日を待っている間に知り合ったフランス人女性と意気投合して飲みに行くことに。実はこの時点でミャンマーのあとにインド、ネパール、ラオスのどこへ行くか決めておらず、彼女の熱心な勧めもあり、ラオスのルアンパバーンへ行くことに。旅先で出会う旅人の意見はなによりも参考になる。
ミャンマーのビールを数種飲み比べてみた結果、ミャンマービールが一番旨かった。わりとあっさりしているのにキレとコクがある。シンガポールのタイガービールと似ている。
バガン観光2日目
バガン2日目。朝日鑑賞のため4時起きでシュエサンドーパヤーへ。
ライトアップされた寺院は美しかった。まんなかやや右の大きな寺院は今日の午後訪れるタビィニュ寺院。
残念ながら、昨日の夕焼けに続いてきれいな朝焼けも見られず...。カンボジアでは在住者も驚くほどの朝焼けハンターであったが、ミャンマーでは不発。まぁ、また来る理由ができたからよし。
遠くに見えるタビィニュ寺院が美しい。バガンで一番高い寺院だけあってやはり目立つ。
ミャンマー人の朝は早い。
見たい寺院は昨日だいたい見てしまったから、この日は午後から自転車でのんびりその他の気になる寺院をいくつか巡ることに。まずはシュエズィーゴンパヤーへ。
昼食はチキンカレー。ミャンマーのカレーは旨いのだ。
昼食を終えて自転車でゴドーパリィン寺院へ向かっていると、昨日アーナンダ寺院で出会ったイェイェンとバッタリ出くわし、親切にも目的の寺院まで送ってくれて、寺院内を案内してくれた。優しい。
続いてタビィニュ寺院へ。
タビィニュ寺院は大きく、フレームに収まらない。遠景でこそ映える寺院。
ここには日本語を巧みに操る物売りの少女が多くて驚いた。「オニイサン、カッコイイネ!」と寄ってきたモモという名の少女の呼びかけに「そう?」とわざと釣られて相手をしていたら、わらわらと少女たちが集まってきてたちまち囲まれてしまった。彼女たちと会話を交わしつつ悩んでるふりをしていると、誰かが「アトデネ」と言った。それに応えて「あとでね」と言うと、それぞれが「アトデネ」と復唱して笑いながら去っていった。タイやカンボジアなどとは違って本質的なしつこさはないからコミュニケーションが楽しく、また、こうして仲良くなっておくといい写真を撮らせてくれる。
この少女がモモ。「オニイサン、カッコイイネ!」に対抗して「モモ、かわいいね!」と言うと「ノーノー!」と言いながら恥ずかしがってどこかへ逃げて行った。かわいいw 帰りに彼女からポストカードを購入。10枚セットで1ドル。他の寺院では値引き交渉が前提なのか2〜3ドルで売られていることが多かった。
きれいな砂絵を数点お買い上げ。
彼女の名はサナ。20歳。柵越しに絵を並べて熱心な営業だった。
バガン3日目の朝。この日のフライトでヤンゴンへ戻ります。
ミャンマー旅行記(ヤンゴン編)へと続く。