ミャンマー旅行記(ポッパ山編)
October 31, 2012
ヤンゴンを飛び立った飛行機がバガンのニャンウー空港に着陸したのは午前7時。こんなに早くにホテルにチェックインできる可能性は低いだろうとの判断から、ホテルには向かわず、空港でタクシーをチャーターしてポッパ山を目指すことにした。観光を終えてバガンに戻るとチェックインにちょうどいい頃合いだろうという算段。目指すはポッパ山の山麓に聳え立つタウンカラット。ミャンマーの土着宗教である精霊ナッ信仰の総本山で、垂直にそそり立つ岩山の上部に寺院が築かれているいかにも聖地といった雰囲気の場所。「聖闘士星矢」のスターヒルや、ギリシャのメテオラがイメージに近い。
ポッパ山までの道中、2つの村を訪れた。1つ目はパームシュガーやパーム酒などヤシの実関連の物が売られているところで、村というより産地直売の土産物屋と言った方が近い。牛が臼を回してピーナッツオイルを絞っていたり、男性がスルスルとヤシの木に登って実を落としたり、タナカを塗った女性がヤシの果汁を煮立ててパームシュガーを作っていたり、そうした製造過程が間近で見られたのは純粋におもしろかった。また、砂糖菓子がのせられた売店の机の足が、蟻除けのためか4本とも水の入ったお皿に浸けられていて、その見慣れぬ不思議な光景にも妙に感心した。
次に訪れた小さな村では、農作業に出掛けているのか大人の姿はほとんど見当たらず、出会ったのは日陰で休む子豚や鶏だけだった。
村はずれにある小さな小学校では子供たちと素敵なふれあいができた。ミャンマーの小学校は5歳からの5年制で、1番幼少の子供たちは特にかわいい。この学校では1学年1クラスのようで、1棟の平屋に仕切りもなく各学年の黒板、机、椅子があり、2学年が同時に授業中だった。仕切りがないから他の学年の授業風景も見えるし声も聞こえる。
2年生のクラスはなぜか外にあった。屋根付きでさながらテラス。
村を去り、車でしばらく走るとタウンカラットが見えてきた。
ここから登っていく。猿が多く住み着いていて、猿の糞尿を避けながら裸足で登っていく...。
絶景。
ここでは犬と猿も仲良くやっていた。
麓の小さな街。僧侶の姿が多い。ミャンマーの男性はロンジーというスカート状の伝統服を着ている人が多い(田舎ほど)。ミャンマーに来て驚いたことのひとつ。
観光を終え、昼食にありついたのが午前11時。これから1時間かけてバガンへと戻り、ホテルにチェックインします。
ミャンマー旅行記(バガン編)へと続く。