SONY RX1で撮るバンコク

May 3, 2013

ゴールデンウィークにタイへ行ってきました。簡単な旅行記を兼ねて、その際にSONY DSC-RX1で撮った写真を作例として公開します。普段から常に絞り優先で撮っていて、スナップはF5.6、風景はF8〜F11、ポートレートはF2.8〜3.2という感じで、結果、撮る写真の8割程度はF5.6で撮ることになるのですが、今回はレンズ性能を確認(公開)する意味でも絞り開放を多用しました。ISOやWBはオート。周辺光量補正、歪曲収差補正、倍率色収差補正はオフ。

RAWで撮り、ApertureにてRAW現像を行い、JPEGで書き出しています。RAW現像は露出補正、レベル補正、彩度、コントラストなど基本的な補正のみ。ホワイトバランスは大きく外しているもののみ数枚補正。周辺光量落ちや歪曲などを確認できるように、傾き補正やトリミングはほとんど行ってません。シャープ、ノイズ除去等その他の補正は行ってません。手ぶれしている写真やピントを外している写真もありますが、そこら辺も含めて素人の作例ということで(笑)

※2013年5月13日追記:各種補正をオンにしていてもJPEG撮りでないと効きません。今回公開する写真はすべてRAWで撮りApertureで現像した写真なので、各種補正がまったく効いていない素の写りということになります。このカメラやレンズに限らず、とくに歪曲収差を補正すると平面的になりすぎるからあまり好きではないです。程度の差こそあれ広角は歪むのが自然かなと。


というわけで出発前の成田にて。連休前はずっと忙しかったので、出発前の朝のこの一杯が格別だった。

F8 1/160 ISO100

ベトナムのダナンの海岸線が見えてくると旅情が高まる。

F8 1/640 ISO100

F5.6 1/80 ISO2500

今回宿泊したのはFour Points by Sheraton

F5.6 1/80 ISO2000

F5.6 1/80 ISO2500

バンコク訪問時に欠かさず行くマンゴータンゴ。

F5.6 1/80 ISO2500

マンゴーが旬な季節ということで、今回はとくに美味しかった。

F5.6 1/80 ISO3200

F5.6 1/80 ISO4000

感度6400でも常用可。夜でもブレずに撮れます。

F5.6 1/60 ISO6400

ホテル近くのナイトスポット、ソイカウボーイ。

F5.6 1/80 ISO2000

焼きバナナが美味しいクルアイクルアイ。

F4 1/80 ISO1600

F5.6 1/30 ISO6400

F5.6 1/160 ISO100

F5.6 1/80 ISO1600

ターミナル21のフードコートが好きで、訪タイ時はこのカオマンガイをよく食べてます。辛いタレがお気に入り。

F5.6 1/80 ISO1600

F5.6 1/80 ISO1600

F5.6 1/80 ISO1600

F8 1/80 ISO2000

F2 1/80 ISO500

昼間から黄昏れる女の子。

F4 1/400 ISO100

F5.6 1/160 ISO100

かなり露出アンダーな写真(しかも感度5000)をApertureで+1.4露出補正。さすがにノイズが出てくるものの、個人的には許容範囲内。

F4 1/80 ISO5000

F5.6 1/50 ISO6400

バーンカニタへ。昼時であれば11時過ぎがすいていてお勧めです。

F5.6 1/80 ISO6400

F2 1/80 ISO320

F2 1/80 ISO500

F4 1/80 ISO1000

マクロモードで撮影。ピントがかなりシビアなため、F4くらいまで絞ると、画面を見ながらカメラ(もしくは被写体)を前後させて気軽に撮っても大丈夫。

F4 1/80 ISO1000

ここのプーパッポンカリーは脱皮したてのやわらかいカニを使ってあるため、殻ごと食べられます。食感的にはエビの殻よりもやわらかい。味も濃厚。

F5.6 1/80 ISO1250

バンヤンツリーの最上階にあるVertigo and Moon Barより眺めるバンコクの夜景。手すりに固定して撮影。

F8 1/10 ISO6400

試しに絞り開放で撮ってみた写真。開放からシャープに写るレンズであることは実感していたけれど、まさか遠景の夜景もこれほどシャープ(開放にしては)に撮れるとは思わなかった。感度5000で1/80で撮れるから、手持ちでも大丈夫。

F2 1/80 ISO5000

F4 1/40 ISO6400

F5.6 1/13 ISO6400

F5.6 1/13 ISO6400

大切ななにw

F5.6 1/80 ISO5000

ターミナル21のお気に入りショップ「SEVEN STAR」

F5.6 1/80 ISO2000

F2 1/80 ISO200

F2 1/80 ISO400

F8 1/80 ISO200

F8 1/250 ISO100

F4 1/80 ISO1250

F5.6 1/80 ISO800

RX1が苦手な環境をわざわざ探して撮ったのがこの写真。逆光気味で植物と空(光源)が混在した状況で開放で撮ると後ろボケがうるさくなります。まぁ逆にこういう環境が得意なレンズも見当たりませんが。

F2 1/125 ISO100

夜でもここまで撮れるのだからもはや三脚いらず。

F4 1/80 ISO2000

F4 1/60 ISO6400

F5.6 1/80 ISO4000

F8 1/80 ISO1000

F2 1/80 ISO800

今回の旅行で約360枚の写真を撮って、広角が欲しいと思ったのはこの1枚のみ。

F8 1/400 ISO100

F8 1/400 ISO100

総括

最後から2番目の写真のコメントにも書きましたが、今回の旅行で約360枚の写真を撮って、広角(24mm〜28mm程度)が欲しいと思ったのはあの1シーンのみ。望遠が欲しいと思ったシーンは無し。行く先々によってそういったシーンの割合は変わるんだろうけど、かつて「写ルンです」を使っていた中高生の時代に「もっと広角が欲しい」とか思わなかったことと同じように、RX1を使っていても不満はほとんど出てこない。色々と不安を感じるのは使用前(購入前)だけで、実際に使っていると「撮れるものを撮る」と思考が変わります。あくまでこちらが主体。

一眼を使っていると「せっかくレンズ交換ができるカメラを使っているんだから、単焦点レンズを複数本もっていかないと」とか「すべての環境に対応できるようにズームレンズでいかないと」といった軽い強迫観念にも似た思考に陥ることが多々ありました。被写体が主体でこちらが合わせに行く感じ。それが逆転するだけでこうも気分が楽なのかというのがRX1を使って感じた驚きのひとつ。

それから、軽くて小さいというのはやはり正義。もう、一眼を使うことはないかもしれません。

35mmという焦点距離について

「旅行にはズームが便利」とか「ヨーロッパには広角が必須」といった話をよく聞きます。ズームレンズが便利なのは間違いないものの、単焦点より写りが劣るし重いため、なかなか旅行に持って行く気になれません。過去にヨーロッパ方面へ35mmや50mmの単焦点1本だけで出掛けたことも多く、フランス、スペイン、イタリア、クロアチア、モナコ、ドイツ、チェコ、スロバキア、オーストリア、ポーランド、オランダ、ベルギーの主要都市を訪問しましたが、35mmや50mmで撮れないシーンというのはそんなにありませんでした。

撮影が難しかった場所を強いてあげるなら、ブリュッセルのグランプラス、ウィーンのシュテファン大聖堂くらい。いずれも縦にも横にも広い場所なので、全景を収めようと思ったら超広角レンズが必要で、撮っても相当に歪むしまわりの建物が写り込むので、無理に全景を撮る意味をあまり感じません。なので、撮影が難しかったものの「広角レンズをもっていけばよかった」という後悔はありません。

35mmで撮ったグランプラス。一番美しい王の家だけがこうして縦に収まれば満足。

50mmで撮ったシュテファン大聖堂。広角レンズで撮るともう少し広い範囲が写るものの、画面上部の左右に、違う時代に建てられた隣の建物が写り込んできます。

もちろん、広角で撮りたいシーンがあるとあらかじめ明確にわかっている場合は、広角ももっていっています。モナコのカジノ前でF1を見たときなど。

続いて同じ場所を複数の焦点距離で撮り比べた写真を掲載します。まずはカンボジアのタプローム。順に35mmと24mm。

24mmで撮ると木の全景が収まり、両方の写真を見てしまうと35mmで撮った写真は中途半端な気もします。そんなときは木を切り捨てて、寄って撮ると「自然に浸食された寺院」の迫力が伝わる写真が撮れます。木の上部にそれほど迫力があるわけではないので、あえて写さず、閲覧者の想像に委ねるという撮り方。35mmや50mmはそうした撮り方に向いています。

続いてフィレンツェの街並みを撮った写真。順に17mmと40mm。

広角で撮るとたくさんのものが写って楽しいんですが、それぞれが小さく写るので、ある程度大きいサイズで見ないと何が写ってるのか分からないのが難点。

というわけで、RX1は日常でのスナップはもちろん、35mmの特性を活かした撮影をすれば旅カメラとしても最高のカメラです。ボケも比較的きれいなレンズなので、旅先で恋人や家族の写真を多く撮る方にはとくにお勧め。今月末にAPS-Cセンサーを搭載した新型GRが発売されます。RX1ほどのボケはいらない、動画は重要視しない、風景撮りが多い(28mmの方が好み)、パンツのポケットに入れて持ち歩きたいといった方にはGRの方が向いているかもしれません。

RAW現像については別途記事を書いたので気になる方は参考にどうぞ。

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Comments

はじめまして。
RX1でググってこちらにたどり着きました。
以前、コンタックスG2をボーナスで購入してから少しだけカメラが趣味になりましたが、何年もしないうちに飽きてしまいました。
しかし、最近になってタイに行く度に「この瞬間を切り取ってみたい」と思うことが多くなり、懲りずにカメラ熱が出始めました。
そこでセンサーサイズの勉強から始めて、RX1にたどり着きました。
フルサイズ機が欲しいと思いましたが、レンズ交換はもう要りません。
旅に、「わざわざカメラとレンズを持っていく」というのでは気持ちが続きませんから。

しかし、2015年の5月のことですから、RX1の後継機が出るとの噂のために様子を見てましたが、先にRX100m4が出たので買ってしまいました。
これで勉強して、いつか出るであろうフルサイズ機を買おうと思います。です。

RX1とタイの組み合わせだけ拝見いたしましたが、肉眼で見てるような錯覚を覚えるくらいの画質ですね。
知っている風景だけに、よりそう感じました。

素敵な写真ありがとうございました。

August 3, 2015 1:02 PM

お返事ありがとうございます。
9月にrx100でバンコクを撮影してきました。
当然ですが、やはりスマホカメラとは違いますね。満足してます。。
しかし、やはりSHIGEさんのrx1と比べると物足りなく感じます。
(もちろんテクニックが違いますが)
それで、やはりrx1が欲しいと思っていたところrx1m2の発表SONY(USA)されたのでつい嬉しくて書き込ませてもらいました。

October 15, 2015 9:12 AM

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