タイで注意すべきボッタクリや詐欺のまとめ
June 17, 2014
タイへ十数回行っていると色んなボッタクリや詐欺の話を聞きます。
現地に駐在する友人たちから聞いた話を含め、代表的なものをいくつか紹介します。
タクシー
メーターを使おうとせずに最初から高額な料金を提示してくるパターン、さりげなくメーターを使わずに動き出して到着後に高額な料金を要求してくるパターンがあります。いいホテルはタクシーのナンバーをメモしておいてくれるので、ホテルから乗ると多少安心。流しのタクシーを捕まえる場合は、乗車前にメーターを使うことを確認して、乗車後にメーターが動いていることを確認しましょう。指摘してもメーターを使う意思がない場合は車を止めさせて降りましょう。例外として、早朝にホテルから空港へ向かう場合など、ドライバーの言い値で乗らざるを得ないケースも。スクンビット周辺からスワンナプームまでだと400バーツ程度。
なお、バンコクに着いて、スワンナプーム国際空港から市内へタクシーを利用する場合は、乗車料金とは別に、空港使用料の50バーツと高速料金が必要です。スクンビット周辺へ向かう場合、高速道路の料金所は2箇所あり、最初が25バーツで次が45バーツ。料金所でスムーズにドライバーに渡せるよう準備しておきましょう。降車時に乗車料金と手数料の50バーツを支払います。これはボッタクリではありません。
乗車料金:250〜300バーツ前後(降車時)
空港使用料:50バーツ(降車時)
高速料金:70バーツ(料金所にて都度)
空港でタクシーを利用する場合、タクシーの識別番号などが記載されたレシートが発券されます。ボッタクリの被害にあったり、忘れ物をした際に必要となるので持っておきましょう。ボッタクル気満々のドライバーはこの紙を回収しようとします(笑)
トゥクトゥク
必ず乗車前に料金交渉をしましょう。乗車前に料金交渉をして50バーツで成立したのに、目的地に到着後に「1人50バーツだから3人で150バーツだ」などと言ってくるケースがあります。料金交渉の際に、全員での料金だということを確認しましょう。また「俺のお勧めの場所に30バーツで連れてってやるよ」といった類いの提案はすべて無視すること。マージンをもらえるお店へ連れて行かれます。料金が安いときほど怪しい。詳しくは後述。
王宮やワットポーの「今日は休みだ」詐欺
王宮やワットポー周辺で多いのが「今日は休みだ」とか「午前中はセレモニーをやっているから今日の営業は午後からだ」などと嘘を並べ「俺がお勧めスポットへ格安で連れてってやるぞ」と声をかけてくるパターン。要注意キーワードは「スタンディングブッダ」や「ラッキーブッダ」。それらをまわったあと、ボッタクリ宝石店や洋服店(スーツやドレスの仕立て屋)へ連れまわされます。トゥクトゥクやタクシーのドライバーのみならず、襟付きのシャツを着た職員風の男性が声をかけてくることも。とにかくそういう声はぜんぶ無視して目的地の入口まで行くことです。やってますから。
宝石店や洋服店でのボッタクリ
宝石店では「タイ政府公認店だから安心」「日本で高く売れる」等の言葉で安い石を高く買わされます。洋服店では上質なスーツやドレスのサンプルを見せられ、オーダーメイドで日数がかかるから後日日本へ配送ということでお金を払うも、届いたものはクズ同然の品というパターンなど。もちろんちゃんとした仕立て屋も多くあり、料金はスーツ上下で3000〜5000バーツ程度からとリーズナブルですが、品質は日本でオーダーするほど良くないので「そこそこのものを安く手に入れたい」ケースを除いてお勧めしません。それ以上の金額を出すのであれば日本の麻布テーラーなどで一番安い生地でオーダーする方が遥かにマシ。
逃げ場のない船の上でのボッタクリ
身なりのいい女性に話しかけられ「日本に友達が住んでる」「教師をしている」など安心させる言葉を並べて「帰る方向が一緒だから一緒に帰ろう」と誘ってくるケース。バスやタクシーに乗った後に「船の方が早いから」と小型船(ボート)に乗せられ、船の上で船頭に高額なお金を請求されます。これはワットアルンを観光する際にも言えることですが、数十人乗りの公共の大型船を利用し、小型船への乗船は避けましょう。
悪質な旅行代理店
ホアランポーン駅などでTAT(タイ政府観光庁)職員のふりをして近づき、近くの旅行代理店で高額なツアーを組まされるケース。インドのデリーなどでもよく聞く話です。その他、カオサン付近で航空券などを購入しようとして前払いすると後日お店がなくなっているケースも。他社より極端に安い料金を提示されたらまず疑いましょう。
ボッタクリ偽レストラン
バンコクの有名店「ソンブーン・シーフード」の偽物「ソンブーン・ディー」などへ連れて行かれるケース。タクシーとグルになり「新しくできた支店だ」などと言って連れて行かれることが多いようです。ソンブーンに行くためのタクシーやトゥクトゥクの利用は避けるべし。
本物のソンブーンのうち、スラウォン店のアクセスがいいです。とはいえ最寄り駅から少し歩くので、どうしてもタクシーを利用したい場合は近くの目印となる建物や住所を言うと安心。自分はいつもパッポンでおろしてもらってそこから歩いてます。
スラウォン店
最寄り駅:BTSチョンノンシー駅、BTSサラデーン駅、MRTシーロム駅(徒歩10分)
店舗情報:http://www.bangkoknavi.com/food/198/
地図:http://www.bangkoknavi.com/food/198/map/
【2015年6月追記】
BTSプルンチット駅直結の「セントラル・エンバシー」内と、BTSサイアム駅直結の「サイアム・スクエア・ワン」内にソンブーンの支店ができて便利になりました。
トランプ詐欺
街で声をかけられ「妹が日本の○○へ留学するから話を聞かせてくれないか」「日本語の手紙が読めないから読んでくれないか」などと言って近づいてくるようです。のこのこ付いて行くと新たな登場人物がブラックジャックのイカサマの技を見せてきて「これから金持ちのカモが来るからイカサマでハメないか?」と誘ってきます。序盤は勝ち続けるものの終盤に見せ金が必要だとしてクレジットカードでのキャッシングを半ば強要され、最終的にそのお金は預けたまま返ってきません。バンコクのみならず、ホーチミン、ハノイ、プノンペン、クアラルンプール、セブ、バリ、香港、マカオ...とアジア各地で発生している古典的な詐欺。金持ちのカモはブルネイ人という設定が多いようです。
ボッタクリゴーゴーバー
危険回避のために行かないに越したことはありませんが、どうしても1度行ってみたいという場合は、決して2階のお店には入らないこと。パッポンエリアだとキングスコーナーのような有名店で1〜2杯飲む程度であれば安心です。ただしこのお店は半分が女性、残り半分は工事済みのレディーボーイ(ニューハーフ)なので、別の意味で注意が必要です。気づかない日本人が多いみたいですけどね(笑)
睡眠薬強盗
カオサン周辺で声をかけられ、一緒に飲みに行ったり食事に行ったりカラオケに行った際に、飲み物や食べ物に睡眠薬を盛られるケースが多いようです。犯人は外国人旅行者だったりタイ人女性だったり様々。お店とグルのケースもあるようです。自分のまわりにも2人被害者がいるので注意してください。あいていない缶の飲み物とて油断は禁物。
娼婦(レディーボーイ)がホテルで飲み物に睡眠薬を入れたり、自分の乳首に睡眠薬を塗っておいて、相手を眠らせてからホテル内の金品を奪うというケースもあるようです。具体的な描写は控えますが、似たような被害が女性やゲイの方にも起こっているようなので、とにかく、タイで恥ずべき行為はしないことです。昏睡した被害者が亡くなるケースも起こっています。
まとめ
以上、代表的な詐欺やボッタクリをいくつかピックアップしてみました。親日的な国なので純粋な親切心や好奇心から話しかけてくる人がいるのも事実ですが、向こうから話しかけてくる場合は80%以上怪しいと思った方がいいです。
僕自身の経験でいうと、2010年にサイアムパラゴンで若い美女に声をかけられ遊びに行こうと誘われたのですが、一瞬舞い上がったのちに「ちょっと待て、俺は逆ナンされるようなイケメンじゃないだろ?」「以前日本で1度逆ナンされたときも宗教勧誘だったよな?」と冷静になり、連絡先の交換だけして別れました。
帰国後、Facebookで彼女のメールアドレスを検索すると彼女のページがヒットし、フルネームが分かり、次にその名前でググってみると「ミスティファニー」というタイのコンテストで上位入賞した過去があることが分かりました。「なんて惜しいことをしたんだ」と小一時間ほど自分を責めましたが、数日後、そのコンテストはレディーボーイ向けのコンテストであることが発覚。ほら、やっぱり危なかった。