バンコクの老舗「ソンブーン」でプーパッポンカリー
June 1, 2015
かつては小泉首相も訪れたというバンコクの有名店「ソンブーン・シーフード」。市内にいくつか支店があるものの、どこもアクセスが悪く、かといってタクシーを利用すると、マージン目当てにソンブーンの偽物店「ソンブーン・ディー」などに連れて行かれるケースがあり、なかなか不便でした。しかし最近、市内中心部に支店が2店舗できて便利になりました。
1店舗目はBTSプルンチット駅直結の「セントラル・エンバシー」内。
2店舗目はBTSサイアム駅直結の「サイアム・スクエア・ワン」内。
いずれも2014年にできた新しいデパート・ショッピングモールで、買物ついでに食事を済ませることができて便利です。以下、簡単に「セントラル・エンバシー」と「サイアム・スクエア・ワン」の特長を。
ラグジュアリー色が強い富裕層向けのセントラル・エンバシー。出店しているのはハイブランドのお店ばかりで、ここ自体も周辺も見所は少なめ。地下にフードコートや食材関係の土産物屋があるくらい。ソンブーンはすいていて待たずに入れることが多い。ゴージャスなインテリアの一風堂もあります。
開放感あふれる吹き抜けが魅力の若者向けのサイアム・スクエア・ワン。ここ自体の見所は少ないものの、サイアムパラゴンやマンゴータンゴなど、周辺に見所が多い。ソンブーンは混んでいて入口の前に客が並んでいることが多い。大戸屋、やよい軒、まい泉、てんや、寺岡餃子、丸亀製麺などもあります。
自分はいつもセントラル・エンバシー店を利用しています。ここの名物料理はプーパッポンカリー。日本語に訳すと「蟹のカレー炒め」。カレーといっても日本のカレーのような辛さはなく、濃厚な蟹の旨味に甘いカレーソースと卵が混ざり合っていてマイルドな仕上がり。カニ特有の生臭さもありません。パクチーや香辛料の香りもなく、タイ料理が苦手な人でも食べられる料理だと思います。白いご飯に合わせるもよし、カオパット(チャーハン)に合わせるもよし。
サイズはS, M, Lとありますが、2人でシェアして他にも料理を頼むのであればSで充分です。1人だとSでもちょっと多いくらいで、プーパッポンカリーとご飯の他にもう一品頼むとかなりお腹いっぱいになります。料金はSが380バーツ、Mが550バーツ、Lが1000〜1200バーツ。
なお、蟹の殻を取った食べやすいものもあります。
殻あり...プーパッポンカリー / Fried curry crab
殻なし...ヌアプーパッポンカリー / Fried curry crab meat
「ヌア=肉=殻なし」ということです。メニューには載っていませんが、注文時に「ヌア」と頼むと対応してくれます。ただ、食べにくさを楽しむことも蟹の魅力で、旅の思い出にも残ると思うので、時間に余裕があるときは殻ありをオススメします。ヌアプーパッポンカリーの写真はこちら。
他にはヤムウンセンや海老の黒胡椒炒めなどがオススメ。ここのヤムウンセンは酸味強めの好みの味で、個人的には、バンコクでも上位に入るほど好きです。温かいタイプ。
最後に少し他店情報も。高級店「バーン・カニタ」もプーパッポンカリーが有名なレストランのひとつで、ここの名物は脱皮したての柔らかい蟹を使ったプーニムパッポンカリー(Stir-fried Soft Shell Crab with Yellow Curry)。脱皮したての蟹は柔らかく、素揚げすると殻ごとパリパリ食べることができるんです。香りも香ばしい。通常の硬いカニの殻ありプーパッポンカリーもあります。殻あり、殻なし、ソフトシェルクラブと、ぜひ食べ比べしてみてください。