オランダ旅行記 Part 1(2009年7月)
February 11, 2010
2009年7月、ヨーロッパの旅。まずはオランダ編。
日本を発って約12時間後、アムステルダムのスキポール空港に到着。デザイン業界ではわりと有名な話なんですが、スキポール空港は何処も彼処もFrutiger(美しさと視認性に定評のあるフォント)尽くしで、デザイナーの端くれとして、否が応でもテンションがあがりました。日本では東京メトロが民営化以降、サインデザインにFrutigerを採用していますが、どうもうまく機能していないように感じます。例えば、出口に向かう案内は黄色地に黒とか、場所そのものを表す案内は青地に白とか、無意識レベルで感じ取れる原則が浸透していないためでしょう。日本で黄色と黒といったらタイガースだもんな(笑)
もうひとつスキポール空港で楽しみにしていたのは、男性用トイレの小便器の中に描かれたハエの絵ですね。たったこれだけで年間の清掃費用が2割だか3割だか削減できたとかいうからすばらしい。武器をもった男性は、そこに的があれば狙ってしまうものです。
さて、それでは電車に乗ってアムステルダム中心部へ。空港ターミナルの地下に駅があり、アムステルダム中央駅までわずか約15分。駅を出て、振り返って見上げた赤煉瓦の駅舎には旅情をかき立てられました。東京駅がアムステルダム中央駅をモデルにデザインされたという俗説は現在ほぼ否定されているようですね。
アムステルダム中央駅を出て徒歩5分、目的のホテルへ到着。アムステルダムには1泊しかしないので、駅近のGolden Tulip Amsterdam Centreというホテルをチョイス。自室のドアをあけるとその先に階段がある不思議な構造でしたが、室内は青を基調とした素敵なインテリアで大満足。スタッフの対応(質)にバラツキがある点のみ残念でしたが、トラム乗り場も近く、観光にも便利なホテルでした。
チェックインを済ませ、早速アムステルダムの街へ繰り出します。まずめざすのはダム広場。ちなみに、ホテルを出たときの時刻は夕方の6時過ぎ。空港に着陸したのが5時頃だったので、わずか1時間後にはもう観光ができていることになります。これには大きく驚いた。
ダム広場に到着。左から王宮(現在は迎賓館)と新教会。
次は国立美術館とゴッホ美術館へと向かいます。この日は金曜日で、美術館は遅くまで開いているんです。昼便でヨーロッパへ向かうとだいたい初日は何もできずに終わってしまうので、今回は初日から満喫する作戦で金曜日に出発。以下、街の様子を写真中心でどうぞ。
はい、というわけで、ゴッホ美術館と国立美術館を満喫。写真撮影不可なのが残念な限り。壁一面のレンブラントの「夜警」は圧巻だったし、個人的に感慨深かったのは、数年前に六本木の国立新美術館で一度見たことがあるフェルメールの「牛乳を注ぐ女」に、ここアムステルダムの地で再会できたこと。40cm四方くらいの小さな絵なのにすさまじい存在感だった。構図もさることながら、山吹色っぽい黄色と青(と牛乳の白)の組み合わせが好きだな。うちのソファーとクッションもこの色の組み合わせだったりします。
2〜3kmの道のりを帰りも徒歩で。徒歩だからこそ見られる景色がある...と悦に浸ろうとしたら、ラリったドレッドヘアーの黒人男性が、片手を振り回しながら電動車椅子で蛇行運転しているシーンを目撃して台無しでした(笑) マリファナも同性愛の結婚も安楽死もすべて合法。自由(と自己責任)の国オランダ。
午後9時、ようやく夕焼け。明日は電車でベルギーのブリュッセルへと向かいます。
2009年7月、ヨーロッパの旅
・概要
・オランダ旅行記 Part 1(アムステルダム)
・ベルギー旅行記(ブリュッセル / ブルージュ / ゲント / ディナン / アントワープ)
・スペイン旅行記(バルセロナ)
・クロアチア旅行記(ドブロブニク)
・オランダ旅行記 Part 2(ザーンセ・スカンス)