クロアチア旅行記(2009年7月)

May 29, 2010

スペインのバルセロナから飛行機に乗ってクロアチアのドブロブニクへ。ブリュッセルからバルセロナへのフライト同様、今回もブエリング航空(旧クリックエアー便)の利用で、料金はちょうど100ユーロ。空港使用税などを入れて総額158ユーロほど。

ドブロブニクの空港は国際線とは思えないほどこじんまりとしていて、日本でいう石垣島の空港みたいな大きさです。両替を済ませて、シャトルバスに乗って市内中心部のバスターミナルへ。所要時間は約30分。アドリア海のオーシャンビューを楽しみたい場合、バスの座席は左側(空港へ向かうときは右側)がオススメです。バスターミナルに到着後、運転手から「ホテルはどこ?乗せて行こうか?」と予想外の提案。30クーナ(約450円)だったかな。お小遣い稼ぎに夢中な運転手に当たってラッキーでした(笑)


ドブロブニクのホテル選び

ドブロブニクのホテル選びは、大きく分けると、ヒルトンなど旧市街周辺の高級ホテルか、旧市街からやや離れたリゾートホテルという2つの選択肢に絞られます。旧市街に近いホテルは観光も便利で、ちょっと休もうと思えば気軽にホテルへ戻ることができます。一方、郊外のリゾートホテルは旧市街までの移動が面倒ですが、アドリア海を臨む景色が素晴らしかったり、プライベートビーチでのんびり過ごすといった楽しみ方が可能です。宿泊費は前者が200ユーロ前後で、後者は100〜200ユーロ前後。ドブロブニクのホテル選びは、価格で決めず、はっきりと目的をもって選んだ方がいいかなと。

僕はヒルトンに泊まるつもりでしたが、予約が遅かったため(バルセロナ滞在中に予約)ヒルトンはおろか周辺のホテルは軒並み満室で、旧市街までギリギリ徒歩圏内と判断したHotel Lapadに決めました。バスターミナルに近い点も決め手。距離は旧市街から3km、バスターミナルから1.5km程度。ヴィクトリア調のきれいなホテルでした。

ホテルの前は小さな港。対岸の大きなフェリーが停まっているところがドブロブニク港で、バスターミナルはその近く。

いざドブロブニクへ行ってみて感じたのは、夏場の日射しはわれわれ日本人には馴染みがないほど強烈で、休憩なしに一日中観光するのは困難だということ。休憩を挟むとなるとホテルと旧市街を往復することになります。ところが、旧市街から各ホテル方面へ走っているバスがかなり混んでいて、バス停にバスが到着しても混み過ぎて乗れないことが頻繁にありました。とくに夕方から夜にかけて。やはり、旧市街から徒歩圏内のホテルに決めておいてよかった。強烈な日射しのもとで勾配のある3kmの道のりを歩くのはなかなかハードでしたが(とくにホテル→旧市街)。ホテル選びに関しては、やはり一番のオススメはヒルトン。それから、下記地図でヒルトンの左隣のベルビューもなかなかよさそうな感じ。ホテル選びに迷っている方はトリップアドバイザーなどのサイトでクチコミチェックがオススメです。代表的なホテルをピックアップして地図を描いてみたので参考にどうぞ(クリックで拡大)。


旧市街の観光

ドブロブニクの旧市街はこじんまりとしているので、数時間もあれば見て回ることができます。城壁の上に登って旧市街をグルッと一周したり、スルチ山に登って旧市街を見下ろしてみたり、色んな楽しみ方ができるのもドブロブニクの魅力。

大理石が敷き詰められたプラツァ通り。

城壁の上に登ってプラツァ通りを見下ろしてみる。

旧市街の外の散策も楽しい。

SOBE(一般家庭の空き部屋)への宿泊という選択肢も。

ドブロブニクは海産物が美味しい。これはピレ門近く(旧市街の外)の「Dubravka 1836」というお店で食べた海老のリゾット。このお店の隣に「Nautica」という高級店があり、そこもまぁ美味しいんですが、味のわりには値段がちと高い。郊外では、上の地図にも掲載したBoutique & Beach Hotel Villa Wolffというホテル内の「Casa」の評判がいいようです。味はもちろんオーシャンビューが素晴らしいとのこと。

この景色が見たかった。感無量。スルチ山の中腹より。

ドブロブニク滞在中、一度も雲を見なかった。

夕暮れ時のホテル前。

夜の港。微かに聞こえる波の跳ねる音が心地いい。

決してすべてが新しく豪華なわけではないのに、極めて上質な時が流れる街。

番外編。ホテルでF1ハンガリーグランプリ観戦中(笑) 時間と体力に余裕があれば、隣国のハンガリーまで足を延ばして、ハンガロリンクでの現地観戦も少しだけ考えていました。

空港へ向かうシャトルバスからの眺め。ドブロブニク滞在中のどこかのタイミングでモスタル(ボスニア・ヘルツェコヴィナ)かコトル(モンテネグロ)への日帰り旅行も考えていましたが、ドブロブニクで1日過ごすとそんな気持ちはなくなってしまいました。次はもう少し長めの日程で訪れたい。


2009年7月、ヨーロッパの旅
概要
オランダ旅行記 Part 1(アムステルダム)
ベルギー旅行記(ブリュッセル / ブルージュ / ゲント / ディナン / アントワープ)
スペイン旅行記(バルセロナ)
・クロアチア旅行記(ドブロブニク)
オランダ旅行記 Part 2(ザーンセ・スカンス)

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